ナンプレの解き方

B. 範囲系ロジック

範囲系ロジックは、ある数字の入るセルがブロックやラインの一部に限定されることにより、ブロック内またはライン上の他のセルから候補数字を削除するものです。
当該範囲に入る数字の一部が確定している場合（位置限定）と全ての数字が確定している場合（定員確定）があります。


B1． 位置限定（Localize）

ある数字の入るセルがブロックやラインの一部に限定されるとき、当該ブロックやラインの他のセルには、その数字が入りません。
範囲を限定するロジックとそれによって数字が入らなくなるセルの組み合わせで、以下の２つの基本形があります。

ⅰ. ブロック→ライン（B1-1）
ⅱ. ライン→ブロック（B1-2）

img_10

B1-1． 位置限定　ブロック→ライン

左下のブロックで、１の入るセルは、水色の部分に限定されます。
そして、水色のセルは、８行目のラインから見ても、その一部分になっています。
すなわち、８行目のライン上でも、１の入るセルは水色の部分だけとなり、灰色のセルには１が入らないことが分かります。
img_10

B1-2． 位置限定　ライン→ブロック

１列目のラインで、２の入るセルは、水色の部分に限定されます。
そして、水色のセルは、左上のブロックから見ても、その一部分になっています。
すなわち、左上のブロック内でも、２の入るセルは水色の部分だけとなり、灰色のセルには２が入らないことが分かります。

B2． 定員確定（Subset）

一定の範囲のセルについて位置は確定しなくても、入る数字の組合せが確定している場合、そのブロックやラインの他のセルには、その数字は入りません。
また、組み合わせが確定するので、その範囲には他の数字が入りません
構成を確定するロジックとそれによって数字が入らなくなるセルの組み合わせで、以下の５つの基本形があります。

ⅰ.ブロック（B2-1）
ⅱ.ブロック→ライン（B2-2）
ⅲ.ライン（B2-3）
ⅳ. ライン→ブロック（B2-4）
ⅳ. 数字→ブロックand/orライン（B2-5）

このページに掲載している図は、２数字の例ですが、３数字、４数字の場合にも成立します。

img_10

B2-1． 定員確定　ブロック

右上のブロックで、４、９が入るのは水色のセルだけです。
セルの数と入る数字の数が同じなので、水色のセルには４と９以外の数字を入れることができません。
４と９以外の数字を水色のセルに入れると、４または９を入れるセルが足りなくなってしまうからです。

img_10

B2-2． 定員確定　ブロック→ライン

上段中央のブロックで、３と７の入るのは水色のセルだけです。
セルの数と入る数字の数が同じなので、水色のセルには３と７以外の数字を入れることができません。

また、位置限定を２重に使ったのと同じと考えられるので、灰色のセルには３も７も入りません。 

img_10

B2-3． 定員確定　ライン

７列目のラインで、２、４が入るのは水色のセルだけです。
セルの数と入る数字の数が同じなので、水色のセルには２と４以外の数字を入れることができません。
２と４以外の数字を水色のセルに入れると、２または４を入れるセルが足りなくなってしまうからです。
img_10

B2-4． 定員確定　ライン→ブロック

７列目のラインで、１、８が入るのは水色のセルだけです。
セルの数と入る数字の数が同じなので、水色のセルには１と８以外の数字を入れることができません。

また、位置限定を２重に使ったのと同じと考えられるので、灰色のセルには１も８も入りません。
img_10

B2-5． 定員確定　数字→ブロックand/orライン

水色のセルには、１と９しかはいりません。そして、水色のセルは両方とも６列目のライン上にあります。すなわち、６列目のライン上で１と９が入るのは、水色のセルだけであることが分かります（一方に１が入れば他方に９が入る）。

したがって、灰色のセルには１も９も入りません。